こんばんわ。元保育士ママの愛依です。
今回は、保護者との面談や友達などから多く頂く相談内容のうちのひとつ、発語についてお話していきたいと思います。
発語が遅かったり、はっきりした言葉が出なかったりすると、同年代の子と比べて不安になりますよね。「もしかして何か障がいがあるんじゃ…?」と思う方も中にはいるかと思います。もちろん中にはそういう特性を持っていて、発語がゆっくりなお子さんがいるのも事実ですが、発語がゆっくりだからと言ってそうとも限りません。健診等で相談しても「絵本を読んであげてね」「テレビやYouTubeだけじゃなく、ちゃんと話しかけてあげてね」などと同じことを言われて「もうやっているのに」と思う方もいると思います。
今回は子どもの発語の時期や「なんでテレビやYouTubeはダメなの?」「じゃあ言葉が出るようにするためには、具体的にどうしたらいいの?」ということについて、2回に分けてお話していきます。
子どもの発語はいつから?
まず「どのくらいの時期から話始めるのか?」ということからお話していきます。
言葉については、大体1歳前後を目安に意味のある単語を話す子が増えてきます。「まま」「まんま」「ワンワン」「ブーブー」などと、親御さんを呼ぶときや興味があるものの名前等をなんとなく口に出して言おうとする姿が出てきます。このくらいの時期から歩行をする子も増えてきているので、視界も広がり、いろいろなものに興味を持つようになってきます。
ただ、言葉に関しては本当に個人差が大きいのも事実です。習得した言葉をすぐに発する子、たくさん吸収して吸収して溜めて、いきなり爆発的に話すようになる子、吸収すること・発することに時間がかかる子…本当に様々な子がいます。1、2歳児を担任していた時も、同じ月齢でもすごくよく話す子もいれば、仕草や表情で伝える子もいたので、こちらが躍起になって話させようとしてもうまくいきません。むしろ、子どもにその焦りや気持ちが伝わり、お子さんが声を出すことを躊躇してしまうこともあるので、上記の年齢はあくまでも目安として捉えてくださいね!
なんでTVやYouTubeはダメなの?
よく、保育園や幼稚園、健診などで「YouTubeとかスマホばかりでなく、ちゃんと向き合ってあげてね」と言われることも多いと思います。なんでそう言われるのか、説明していきますね。
まず、子どもの成長に一番いいことは何だと思いますか?それは親御さんとお子さんが、目と目を合わせて、肌と肌を合わせてコミュニケーションを取ることです。目と目を合わせることで相手の表情が見え、言葉が出なくても相手に気持ちが伝わります。肌と肌が触れ合うことで、安心して心が満たされます。目を見て直接話しかけることで、言葉も習得していきます。YouTubeやTVばかりだと、そういう時間が必然的に減るので、コミュニケーションをとる時間を大事にしてほしいという意味を込めて「向き合ってあげてね」と言っています。
「でもテレビや動画からも言葉を覚えますよね?」
そうおっしゃる親御さんも多くいます。もちろん、キャラクターの名前や歌などそういうところから習得することも事実ですが、テレビやスマホは極端に言ってしまえば光と音の刺激なのです。画面は光、音声は音。自動で流れる画面を、音を聞きながら無心で見ているのと、実物をみて自分で「これなんだろう」と手で持ったり、触ったりして教えてもらうのとでは、すごく学びに差があります。そのため、YouTubeなどよりも実際に目を見て興味のあることに、ピンポイントで答えて教えるほうが言葉の習得が早いということです。私たち大人も、興味のあることは知識としてどんどん取り込んでいきますよね!それと同じです。
ただ、私はTVやYouTube、ゲーム等が全く駄目だとは思いません。メリットもたくさんあると思います。実際に私の息子も、好きなことや興味のあることを調べて知識として学びを得ていますし、私自身が体調が優れなくて、子どもたちの相手をすることが辛いときにお世話になることもあります。もちろん、メリットがある分デメリットもありますので(睡眠障害が出る、集中して遊び込めなくなる等…)、使い方や時間を考えて上手に使っていけるといいですよね。常に子どもの相手をし続けるのも、苦痛に感じる方ももちろんいると思うので。保育士をしていた私でも「もう今日は相手するの無理だわ」と思う日も全然たくさんありますからね。そう思うのがいけない、ということは決してありませんよ!
次の記事では、「じゃあ言葉が出るためにどうしたらいいの?」ということを、私が園や家で子どもたちにしてきたことを、ご紹介していきます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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